絹さやエンドウのネット張りなどをした後、むすび庵に向かいました。キューバの有機農業のDVDの視察リポーターをした、北海道で有機農業をされている小林卓也さんが来られていて上映会が開催されました。
DVDには主に首都である人口約220万のハバナでの都市農業の様子が納められていました。ソビエト崩壊によって輸入が絶たれ、国民の体重が平均9キロも減るという危機的状況に陥ってしまい、それから石油に依存し商品作物に偏った近代的農業からの脱却が国によって行われたのです。さすが計画経済だけあって10年足らずで近代農業からの脱却のための仕組み作りやそれに伴う国民の意識や食生活の改革がスムーズに行われたようでした。
某自給率40%の国のそう遠くはないであろう将来を考える上で、とても参考になる事例だと思いました。諸条件は日本(あ、言っちゃった)の方が圧倒的に恵まれているし、そういう状況にならないに越したことはないけれど、なってしまったらある程度覚悟は必要みたいですよ。考えれば考えるほど今の農業、だけでなくこの生活は、薄氷の上に成り立っているなぁと思うわけです。
いたずらに危機を煽るのも好きではないので、もう一つ参考になるポイントを挙げるとすれば、都市での農業のあり方。キューバでは日比谷公園が畑だと想像してもらうのがちょうど良いぐらい都市の中に畑があるみたいです。そこまでは厳しいだろうけど、ベランダや屋上で野菜が育ってるビルってのもなかなか粋だと思いませんか。その土や肥料をどうするんだってことになるとイヤーなことを想像して暗くなってしまいますが、そこは生ゴミリサイクルの出番ですね!