フードインクを見て

オープニングからしっかりした(お金のかけた?)ドキュメンタリー映画だと分かる。(「キング・コーン」の手作り感も好きだけど)アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネートだけある。

内容は映画「食の未来」「ファーストフードネーション」「いのちの食べかた」「キング・コーン」の総集編だね。最初がこの一本だとラッキーかも。その後それぞれを観ると詳しく分かるようになってます!と最後に観た僕はお勧めします。『ファストフードが世界を食いつくす』のエリック・シュローサーがプロデューサーとして関わっていて『雑食動物のジレンマ』のマイケル・ポーランも出てきます。ホント総集編ですね。

この映画一本で工業化されたフードビジネスの実状がよく分かります。その背景にある社会の問題。それが及ぼす人々への影響も。うーん、絶望的な気分になる。日本はここまで極端やないとは思うけど(日本だと知り合いの農家から米と野菜を買って、きちんとした調味料を選んで、自分で楽しく加工とかして、できるだけ家で食事すればかなりいい線いけるから)、ファストフードやインスタントの内実はほとんど変わらないかも。その分アメリカに比べて敵が見えにくい!法律を変えたり企業を糾弾すれば済む問題ではないから。でも小規模農家が都会の近郊に絶滅をまぬがれて生存している国は日本ぐらいしかない(みたい)だから、都会の人はぜひ有効活用してくださいね。(と少し宣伝)

そして今こんな時だからなおさら思うけど、どこかの国の原子力産業もまったく一緒です。独占、権力の集中、労働者の使い捨て、政官民癒着、利益重視、情報隠蔽、無関心。食べ物やエネルギー、先進国の人からしたら当たり前でもはや’克服’済みの問題っぽいけどやっぱりきほんなんです。

KBCシネマで本編前に宣伝してた4/30公開の映画「モダン・ライフ」は解決の糸口になる映画かな。ぜひ観たい。

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