『フタバから遠く離れて』を観てきました

『フタバから遠く離れて』を観てきました。ちょうど雨だったので気兼ねなく出かけられました。ずっと観たいと思っていた映画だったので、福岡で上映会を企画してくれて感謝です。

福島第一原発5,6号機のある双葉町の311後を撮ったドキュメンタリーです。町長の思い、避難所での様子、デモでの本音、残った人の意地などを淡々と描いていきます。これが同時代の同じ国の事なのかと唖然としてしまいます。普段接している情報やテレビの映像とは180度違う姿を見せてくれます。どうしてこうも違って映るのだろうか。もちろん情報操作と言ってしまえば簡単だろうけど、きっと本人たちも情報を操作しようと思っているのではなく、空気なのかもしれませんね。このようなドキュメンタリーを撮るのは常にその空気に逆らわなくてはならないので大変だろうなぁと思います。

場所は違うけど同じような映画『相馬看花』をすでに観ていて、なんとなく構成やシーンが似ているのを感じました。フタバから~の方が字幕を適宜入れてたり、展開がテンポよかったり、節々にポロッと出た象徴的な台詞も拾ってたりして、まとまっている感じがしました。相馬看花は、正直言葉が聞き取りにくいところがあっても監督もあえて字幕を入れていなかったりで、全体として不器用で、でもそれが妙に体温を感じさせた記憶があります。こうして両方観ることができて、もちろん実際行って見たわけでもないのであくまでドキュメンタリーを通じてだけど、事故でもなかったらこんなに福島のことを、福島の人のことを身近に感じて、思いやることもなかったんだろうなと思います。知ることには限界があるけど、とにかくここから何かを学び動かないといけないと思います。

今日の上映会も小さな会場で、それでも満席になっていなくて、マイノリティってつらいです笑。機会があったらぜひ観てください!

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